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Close-Up ESPEC

2016

電子部品の世界トップメーカー
株式会社村田製作所を訪問

写真:電子部品の世界トップメーカー株式会社村田製作所を訪問

株式会社村田製作所は幅広い産業を支える電子部品の世界トップメーカーです。テレビCMでお馴みのムラタセイサク君®、ムラタセイコちゃん®に続く新しいロボット「村田製作所チアリーディング部」を開発し、世界中のInnovatorを応援しています。チャレンジングでユニークなムラタの生産本部 品質保証統括部 信頼性技術センタ(滋賀県野洲市)を訪問しました。

写真:村田製作所チアリーディング部

◆ムラタの電子部品は、携帯電話や家電製品などのエレクトロニクスの中心分野から、自動車やヘルスケア、環境・エネルギーなどさまざまな領域に展開されています。しかし、電子部品が故障して製品が使用できなくなると、私たちの利便性が損なわれるだけでなく、安全面にも影響するかもしれません。私たちが安心して製品を使用するために、電子部品の品質確保が不可欠ですが、その中でムラタの信頼性技術センタの役割を教えてください。

信頼性技術センタは、「信頼性技術でお客さまに安心、安全を届けること」をミッションとして、スピードと未然防止をキーワードに取り組んでいます。主に、新商品の故障解析や信頼性評価を行うとともに、それらの解析や評価に必要な技術開発を行っています。時には市場で発生した不具合の故障解析支援なども行っており、ムラタの全製品の信頼性を確保する横断的な部門です。信頼性試験技術センタは、自動車のマネジメントシステムの国際規格ISO/TS16949のリモートロケーション認証も受けており、さらに試験所の能力に関して要求される国際規格ISO17025にも認定されています。

◆信頼性技術センタはムラタ品質を支える中核部門ですが、どのような試験を実施されているのですか。

エレクトロニクス分野から自動車、ヘルスケア、エネルギーへと事業領域も広がり試験部品の種類も増えています。単機能部品の積層セラミックコンデンサやセンサ、フィルタに加え、最近は、通信モジュールや電源などのモジュール製品も増えており、年間で約3000件の試験を行っています。試験全体の約70%が環境試験です。残りが、振動試験や耐候性試験などを行っています。

◆当社の環境試験器も多数ご使用いただいていますね。

エスペックさんの環境試験器は恒温恒湿器、冷熱衝撃装置、高度加速寿命試験装置(HAST)など160台ほど使用しています。商品の開発・設計部門からの依頼に対応して、いろいろな条件下で長時間の環境試験を行っています。エスペックさんの装置は故障しないので試験を中断する心配がないです。開発スケジュールに支障をきたさず安心して使用しています。

写真:耐湿槽条件設定作業耐湿槽条件設定作業

写真:熱衝撃試験投入作業熱衝撃試験投入作業

◆試験や装置の運営はどのようにされているのですか。

試験サンプルの種類が多く、試験装置も限られているため、スケジュール調整が大変です。また、1年の間に試験装置の定期校正、点検などがあるため、どれだけ効率良く試験管理するかがポイントです。その点、エスペックさんは、計画的に定期点検を実施されるため、試験運用の面でも助かります。

◆ムラタの一番小さい部品サイズはどのくらいですか。 また、試験で工夫されていることはありますか。

写真:積層セラミックコンデンサ積層セラミックコンデンサ

一番小さい部品の大きさは、0.25mm×0.125mm(長さ×幅)の積層セラミックコンデンサで世界最小サイズです。スマホや電子カードなどに使われています。砂のように小さくて軽いので風で飛ばないようオリジナルの治具を作って試験しています。

◆ムラタの海外売上高比率も90%を超え、グローバル化が進展するなか品質確保にむけてのご苦労はありますか。

グローバル競争に勝ち残るために商機を逸しないよう商品の開発スピードが速くなってきています。このため開発段階で1カ月かかっていた試験を10日に短縮するための加速試験技術の開発も必要です。また、お客さまも中国や東南アジアなど日本とは異なる温湿度環境で想定外の使い方をされるため、新たな環境因子に関わる試験技術が必要になります。国内外を問わずどんな環境でもどんな場所でも耐えられる部品品質を作ることが課題です。また、ムラタでは海外拠点でも試験所を展開していますが、エスペックさんは、国内外を問わずサービスフォローが行き届いているため、とても助かっています。

写真:信頼性技術センタ4階の環境試験室 エスペック製品が並んでいます信頼性技術センタ4階の環境試験室
エスペック製品が並んでいます

◆市場が拡大すればするほど信頼性技術センタの役割も広がってきますね。

そうですね、特に不具合の未然防止がこれまで以上に重要になってきているので商品開発部門との連携については工夫しています。開発フェーズごとに商品ごとにどんな信頼性評価項目を策定すればいいのかを検討し、運営していかないといけない。品質における課題解決にむけて信頼性技術センタがチャレンジすべきことはたくさんあります。

今後、あらゆる分野で電子部品の需要が拡大する中、信頼性技術センタのチャレンジは続きます。エスペックの装置が少しでもお役に立てるよう取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

取材にご対応いただきました
生産本部 品質保証統括部 信頼性技術センタのみなさん

写真:生産本部 品質保証統括部 信頼性技術センタのみなさん

写真:取材風景

≪株式会社 村田製作所≫

写真:株式会社 村田製作所

創業:1944年
本社:京都府長岡京市東神足1丁目10番1号
連結売上高:1兆2,108億4,100万円

連結従業員数:
54,674名国内23,973名海外30,701名)
事業内容:
ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売