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Close-Up ESPEC

2014

島津製作所の品質を支える
「クオリティセンター」を訪問

写真:島津製作所の品質を支える「クオリティセンター」を訪問

「科学技術で社会に貢献する」を実践

1875年(明治8年)に創業し、1909年(明治27年)、日本初の医療用X線装置を開発された株式会社島津製作所。科学技術で社会に貢献するという理念のもと、現在は分析・計測、医用、航空、産業機器の4つの分野で事業を行われています。2013年12月、世界中で使用される島津製品の品質拠点として「クオリティセンター」を開設されました。同施設では、信頼性評価のためにエスペックの試験装置を多数ご使用いただいています。

◆京都市の本社三条工場内に開設された「クオリティセンター」について教えてください。

写真:「クオリティセンター」

島津グループの製品の品質を確保し、全世界のお客さまに安心で快適な製品をお届けするための施設です。

当社製品の信頼性や耐久性を評価する設備や、万一製品に問題が発生した場合の原因究明に必要となる評価・解析設備や機能を集約しました。

◆品質向上にむけて「クオリティセンター」ではどのような取り組みをされていますか。

クオリティセンターでは、「EMC測定」「精密測定・計測器校正」「材料分析・試験」「信頼性評価」「ユーザビリティ評価」「安全性評価」の6つの機能で品質向上に取り組んでいます。新たに大型電波暗室1室と小型電波暗室2室を設置したことで、自社内でEMC(電磁両立性)規格に定められた試験が、効率よく行えるようになりました。

例えば「携帯電話の電波で島津製品が勝手に動き出したりしないか」「島津製品をたくさん並べてもそれぞれの電磁波の影響で勝手に動き出したりしないか」という環境を想定して試験を行います。世界各国で定められた規格に応じた試験を行っていますが、我々が目指しているのは当社独自の品質を確保することです。

◆島津製作所様といえば医療用X線装置が有名です。どのような環境でも正常に機能しなくてはいけませんが、厳しい信頼性評価を行っているのですか。

医療用X線装置の信頼性試験ではエスペックさんの恒温恒湿室を使用し、お客さまのもとで「確実」「正確」に機能し続けることを確認しています。最近では医療機器が使用される環境は空調の整っている良い状態とは限りません。低温低湿といった機器の誤動作が起こりやすい場所で使用されることも多くなっています。このため、砂漠のような乾燥した状態から高温多湿な状態を再現できるエスペックさんの試験装置を導入して機能を確認しています。また、輸送時や輸送保管環境も従来よりも厳しい条件を想定した試験を行っています。

回診用X線撮影装置の試験の様子

島津製作所の回診用X線撮影装置。バッテリーで駆動するため電源インフラが破壊された被災地でもX線撮影が可能です。東日本大震災の際、福島県に10台寄付されました。試験室内を砂漠のような環境や高温多湿な過酷な状態にし、X線を発生させながら試験を行います。ステンレス内装の試験室はエスペックの恒温恒湿室ビルドインチャンバー。試験室外装にX線遮蔽を施しています。

写真:回診用X線撮影装置

◆人命に関わる医療機器の分野でも、当社の環境試験技術が役立っていることはとても光栄です。他にも当社の製品をご使用いただいていますね。

エスペックさんの恒温恒湿器を小型から大型装置まで設置し、試験内容に応じて使用しています。エスペックさんの装置は何十年も使用していますが、故障しないので滞りなく試験ができます。環境試験器のパイオニアで業界トップメーカーの製品を選ぶことは試験する側としても安心感があります。営業や技術の方が誠実であることも信頼できます。

環境試験の様子

製品や部品にさまざまな温度や湿度の負担をかけて、どれくらいの耐性があるかを確認します。

試験器はエスペックの恒温恒湿器プラチナスJシリーズ(左)。冷熱衝撃装置、ライトスペック恒温器(右)。

写真:恒温恒湿器プラチナスJシリーズ

写真:冷熱衝撃装置、ライトスペック恒温器

◆これからも当社は科学技術や最先端技術の発展のお役に立ちたいと考えていますが、当社へのご期待をお聞かせください。

新しい技術や製品が開発されるに従い、それらの課題解決のための新しい試験が必要になってきます。エスペックさんには、新しい試験方法の研究開発や新しい試験装置の開発を期待しています。また、エスペックさんの試験ノウハウを我々に提供できるセミナーや勉強会も開催し、信頼性分野の第一人者としてリーダーシップを発揮していただきたいです。

取材にご対応いただきました株式会社島津製作所CS統括部のみなさま

CS統括部の役割は、世界中で使用される島津製品の品質やブランドを支えること。まさに“ 縁の下の力持ち”という役割を担われています。安全性評価に加えて、製品マニュアル全般をご担当の畝本担当課長は、女性活躍推進のリーダーとしてもご活動中です。

写真:CS統括部長 黒田晋一様CS統括部長 
黒田晋一様

写真:CS統括部 商品技術グループ グループ長 石原二郎様CS統括部
商品技術グループ
グループ長 石原二郎様

写真:CS統括部 商品技術グループ 担当課長 畝本あい子様CS統括部
商品技術グループ
担当課長 畝本あい子様

写真:CS統括部 商品技術グループ 主任 佐藤誠様CS統括部
商品技術グループ
主任 佐藤誠様

≪株式会社島津製作所≫
  • 創業:1875年(明治8年)
  • 本社:京都市中京区西ノ京桑原町1番地
  • 連結売上高:3,075億円
  • 連結従業員数:10,612名