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Close-Up ESPEC

2011

次世代植物工場の
研究に参加

写真:次世代植物工場の研究に参加

大阪府立大学・植物工場研究センターとの
「完全人工光型植物工場」共同研究

世界的な異常気象が続く中、食の安全、食の安定供給への関心が世界的に高まっています。無農薬で天候に左右されずに栽培できる植物工場の研究は、環境、食糧、エネルギー、資源にかかわる課題解決につながると期待されています。大阪府立大学では、完全人工光型植物工場の先進的な研究開発拠点として植物工場研究センターを設置しました。早くから植物工場の開発に取り組んでいるエスペックは、同研究センターと共同で次世代型植物工場の研究を行い、植物工場の普及、拡大を通じて社会貢献を目指しています。

国内最大級のレタス工場

写真:大阪府立大学・植物工場研究センター大阪府立大学・植物工場研究センター

2011年4月、植物工場研究センター内にLEDや蛍光灯の人工光だけで栽培する研究施設としては国内最大級の植物工場が稼働しました。栽培棚は15段(高さ7m)、成長に応じて1段ずつ下ろし、下まできたら収穫し、露地物の半分に収穫期間を短縮できます。栽培棚を積み上げることで面積当たりの収穫量をあげ、品質や大きさがそろった野菜が作りやすくなっています。当社グループ企業のエスペックミックが、光・温度・湿度などのレタの育成に必要な環境を設定する技術を提供し、高効率生産実証の共同研究を行っています。

アイスプラントの栽培実証研究

写真:アイスプラントを栽培する植物工場アイスプラントを栽培する植物工場

見た目に美しく、食べても栄養価が高くておいしいアイスプラント。葉や茎にキラキラと光る水泡のようなものがついていて、まるで凍っているように見えるので、この名前がつけられました。アミノ酸や抗酸化物質など機能性の高い物質を多く含み、健康に良い野菜として注目を集めているこの野菜の栽培研究も、植物工場研究センターと共同で行っています。培養液制御、人工光源による高効率照明法、最適空調利用などにより30%のコスト削減を実現する生産体系の確立を研究しています。

エスペックの植物工場はさまざまな用途でご活用いただいています

当社では、移送や設置工事を容易にして低コスト化を実現したコンテナ式の植物工場や、レストランに設置できる野菜育成装置など用途に応じてご用意しています。北海道旭川の社会福祉法人「はばたき」では、屋内型の植物工場をご活用いただいています。屋内で栽培するので、雪の多い旭川でも野菜の安定した収穫ができます。ここで働くみなさんが、苗から育成して収穫したレタスを販売しています。

写真:コンテナ式植物工場コンテナ式植物工場

写真:野菜育成装置プラントセラー野菜育成装置プラントセラー

写真:屋内型の植物工場屋内型の植物工場

生物多様性のためにさまざまな活動に取り組んでいます

◆日本の在来植物チガヤ草地を創出

自然環境をつくる事業を行うエスペックミックでは、1997年頃から堤防法面の緑化や草地を作る植物としてチガヤ(イネ科の植物)の研究や商品化に取り組んでいます。外来植物の中には、在来種を駆逐して本来の生態系を壊してしまうほど繁殖力が旺盛な種が多く、問題視されています。エスペックミックでは、施工する土地や流域のチガヤの種子を採取して製品化するなど日本の在来植物にこだわった法面緑化に取り組んでいます。

写真:チガヤを種子から栽培チガヤを種子から栽培

◆天竜川 チガヤによる堤防の法面緑化

長野県天竜川の一部の堤防では、特定外来生物に認定されたオオキンケイギクが生育しています。天竜川では当初堤防に芝が施工されましたが、その後繁殖力が旺盛なオオキンケイギクに置きかわってしまいました。またオオキンケイギクは株状に生えるため、株と株の間に裸地が出現してしまい、降雨による浸食が進むなど、堤防としての機能が弱体化する恐れがありました。そこで芝に替わる植物としてチガヤに着目し、チガヤマットを製品化して天竜川堤防法面に施工しました。現在、天竜川におけるチガヤ植生の累積施工面積は約10,976m2になります。これからも、日本の在来植物にこだわった自然環境づくりに取り組んでいきます。

写真:天竜川堤防法面のチガヤ草地天竜川堤防法面のチガヤ草地